おそらくうつから治った話【概】
うつ病という言葉がある。
友達がうつ病と診断をされ、会社を休んでいる。
『うつ病が出るような会社なのか。大丈夫かな』
と当然のように思った。
だけれど、その感想は一部間違っているようだ。
ネット上で調べたところによると、病院にかかっている人の10人に一人がうつ病ということなのだ。
10人に一人といえば、結構な量なのだ。
つまり、飲み会に行けば、一人はうつの可能性がある。
いや、可能性の話をすれば、全員がうつ経験者の可能性だってある。
僕はうつという診断をされたことはない。
そもそも、精神科医に行ったことがない。
ただ、脳が危うい状態は、ここ三年で3回発生している。
だが、精神科医には行っていない。
それは、母からこんなことを言われたからだ。
どうしてもつらかったら、精神科医に行きなさい。
でも、『精神科医に行った』ということと『うつ病と言われた』ということ。
その事実が自分をさらに追い詰めてしまうかもしれないよ。
だから、本当につらくなったら行って来なさい。
軽く疲れた、という気持ちで行ってしまって、悪化してしまうこともありうる。
確かに、その通りかもしれない。
そして、『精神科医に行った』・『うつ病と言われた』、その事実が、周りからの目を変えるかもしれない。
また、『この辛いのは自分が弱いからだ。』と思う人だっているだろう。
その三つのすべての理由で、私は精神科医に断固として行かなかった。
私だけの話ではないはずだ。
病院に行って診断された人が1割だとしても、『病院に行っていないがうつ病』という人は、もっと多い可能性だってある。
ほぼ確実にそうだろう。
だから、うつ病が出たことが、異常事態なのではないのだ。
ただ、この会社はそもそも普通に大丈夫ではない。
うつ病というのが、『脳の機能不調が続いている状態』とするならば、
ここ半年、いや、ここ一年半は、私はずっと軽度うつ病だったのかもしれない。
ふとしたきっかけで今朝、頭の中のもやが取れ、脳が正しく機能するようになった気がしている。
そもそもうつ病が怪我と違い、数値的根拠を出せないものであるなら、人の評価でしかないはずだ。
それでいえば、きっとこれは治癒したと言っていいのだろう。
完治ではないのかもしれないが。
特に人に読ませるものでもないのだから、つらつらと、描いてみようと思う。